かたぴ
自分はこれまで、Uber Eats(ウーバーイーツ)やWolt(ウォルト)といったフードデリバリーの仕事をしながら、北は北海道、南は沖縄まで遠征してきました(実際に配達を経験した都道府県数は25以上)
ただ、自分が「どの都市に行っても最初から常に上手く配達できている」と思われているのだとしたら、それは間違いです。
どの都市も最初の配達はひどいもんですよ。
- やたら遠回りをしてしまう
- 店を探して右往左往してしまう
- 渋滞している大通りを愚直に走ってしまう
いくら配達経験があってもこんな風に上手くいかないのは土地勘がないから。
どんな加盟店がどこにあるのかも分からないし、道のつながりも分からない。
要するに最初は非効率な配達を繰り返してしまうわけです。
それでも配達を繰り返していくうちに、だんだんと土地勘が身についてきて、どんな都市でも段々と効率的に配達ができるようになるんですよね。
自分の経験をお伝えすると、どの都市に行ったとしても土地勘を身につけるためにやることは結局同じです。
土地勘さえ身についてしまえば、どんな都市だろうが適応していくことができます。
配達効率は上がって収益増加につながるし、しかも一度学んだ土地勘はそのまま競合他社での配達にも活きるという。
まさに一石二鳥。
この仕事は土地勘がすべてです。
土地勘を身につけずして効率的に稼ぐことはできません。
そこでこの記事では、自分が初めての街でUber Eats(ウーバーイーツ)やWolt(ウォルト)といったフードデリバリーをやるときに、「実際にどんなことを意識して土地勘を身につけようとしているのか?」をひとつひとつ解説していきます。
新たにフードデリバリーの仕事を始めようと思っている方や、居住地とは違う都道府県へ遠征してみたい方の参考にしてもらえれば幸いです!
この記事はUber Eats での配達を想定した記事として書いてますが、土地勘を身につけることの重要性は競合他社での配達でも同じです。この記事の内容は競合他社でも活きますよ。
レベル①土地勘がまったくない
まずは鳴った店すべてに向かう
新しい都市(土地勘の無い都市)で配達をするときは、まずは鳴った店にすべて向かいましょう。
ロングピックで面倒だからとか、商業施設内が鳴っちゃったとかで拒否したり受けキャン(ピックアップ前のキャンセル)するのはまだ早い。
店を選んで稼働するのは土地勘が身についてから。
この段階でのポイントはとにかく加盟店の特徴を覚えること。
以下のような点を意識してみてください。
- 加盟店の店名は何か?
- どの道路沿いにあるのか?
- 建物の何階にあるのか?
- ピックアップ時の注意点はあるか?
- 駐禁リスクはどうか?
- どの入口から入ると近いか?(商業施設)
- 入館手続きが必要か?(商業施設)
最初はとにかく上手くいかないはずです。
非常に非効率な配達を繰り返す自分が嫌になるかもしれません。
ただ、そこでめげてはダメですよ。
誰だって最初は上手くできないので仕方ない。
それよりも、「絶対に上手くなってやるぞ」という改善していくスタンスが大事。
かたぴ
加盟しているマクドナルドの位置は絶対に抑える
Uber Eats で最も重要な加盟店とはなんでしょうか?
それはマクドナルドです!
きっと日本全国の多くの配達員が同意してくれることでしょう。
スキマ時間にUber Eats の注文用アプリを起動してエリア内のどのマクドナルドが加盟しているのかを必ずチェック!
自分も札幌から沖縄まで日本全国で配達してきましたが、どの都市に行ってもマクドナルドは人気なんです。
注文者からも配達員からも。
なぜマクドナルドが人気なのかというと、以下のような特徴があるから。
- 店頭での価格と比較してそこまで高くない
- どの都市に行ってもまず加盟している
- ショートドロップ(店からお届け先が近い配達)が多い
加盟店がUberに払う手数料の関係で店頭価格より大幅に割高になってしまうフードデリバリーサービスではありますが、マックは店頭価格と比較してもそこまで高くありません。
元々価格も安いし、やはり日本を代表するファストフード店ということもあって人気なので、注文数は非常に多いです。
マクドナルドを狙わない手はありません。
あと、Uber Eats の配達においては、報酬の仕組み上とにかく短時間で配達件数をこなすことが大事。
そのため、原則ショートドロップの注文しか入らないマクドナルドの配達は非常に効率がいいのです。
かたぴ
駐禁リスクの高い店はまずは無料駐輪場を探してみる
ある店にピックアップに向かってみたら、いかにも駐禁リスクが高そうな店!
こういうことって土地勘がない段階ではよくあるんですよね。
以下のような特徴を満たしているほど駐禁リスクが高い店と言えます。
- 駐輪場や駐車場がない店舗
- 駐禁を切られない敷地内にも停められそうにない
- 店が1F以外にある(路面店じゃない)
- 店内から停めた車両が見えない
- 店から車両の所まで戻るのに時間がかかる
- 店が駅の近くなど人通りの多い場所にある
駐禁を回避するために受けキャン(ピックアップ前のキャンセル)をするのもいいですが、個人的にはまず、少し歩いてでも無料駐輪場を探して停めてピックアップしてみるのをオススメします。
確かに配達に時間はかかりますが、これもまずは加盟店の特徴を知るためです。
0→1の違いをたくさん経験しておくのは大きいですよ。
拒否するのは次回以降からでも遅くはありません。
かたぴ
最初はGoogle Mapなどの地図アプリに頼っていい
ピックアップ先に向かうにしてもドロップ先に向かうにしても、土地勘がないと、どの道を走って向かうか迷うことでしょう。
初めのうちはGoogle Mapなどの地図アプリをバンバン使っていいです。
大丈夫、自分も初めてのエリアではいつも使ってますので。
土地勘がない状態で少しでも配達効率が良くなって、お届け時間の短縮にも繋がります。
ただ、地図アプリを使うにしても自分でも道を覚えようと意識すること。
地図アプリにずっと頼りきりのまま、自分の頭で考えようとしない姿勢はNGです。
最低限、その土地の主要な国道や都道府県道、それぞれの交差点名は覚えるようにしましょう。
かたぴ
レベル②土地勘が少し身についてきたら
細道や住宅街の道路にもチャレンジしていく
何度も配達を繰り返して主要な交差点や大通りの繋がりが覚えられたら、少しずつ細道や住宅街の道路にもチャレンジしていきましょう。
配達中に通ってみるのもいいし、鳴らないときにドライブがてら通ってみるのもいい。
大事なのはとにかく自分で走ってみること。
「あ、この道は信号少なくてサクサクだね!」
「この道を行くとあの道路に出るのかー!」
「Google Mapに出ないけどこっちのルートのほうが早い!」
こんな感じで、自分の選択肢を増やしていきましょう。
かたぴ
鳴ったときにどの店か当てっこする
Uber Eats は鳴ったときにその店がどの店なのか分からない仕様です。
ピックアップ依頼を実際に受諾することで初めて店の名前が分かります。
少しでもどの店なのか判別できるようになるために、鳴ったらその店がどの店なのか、受諾ボタンを押す前にボソッと声に出してみましょう。
要するに当てっこゲームですね。
まぁ声に出さず頭の中で想像するのでもいいですが(笑)
当たれば成長!おめでとう!
それの繰り返しで、鳴った段階でどんどんと店を見極められるようになります。
逆に外すこともあるでしょう。
同じ場所に複数の店が存在していることもあるし、地図上のブロックを隣と勘違いしていたなんてこともあります。
外したときはまた改善すればいいんです。
地道ですが、それの繰り返しでどんどん上手くなっていきますので。
かたぴ
レベル③土地勘がかなり身についてきたら
ピックアップする店を取捨選択していく
何度も配達を繰り返していくと、店の特徴が見えてくるはずです。
- 駐輪場から距離が遠すぎる(商品受け取りから配達開始まで時間がかかる)
- 配達員を待たせることが常態化している
- 梱包が甘くて配達中に漏らす恐れがある
- 駐禁リスクが高い
こういった特徴が見えてきたら、その店が鳴ったときには拒否するようにします。
いわば取捨選択のフェーズ。
なぜ拒否するのかというと、こういった店へのピックアップを続けていると配達効率が下がってしまうから。
どんな店でピックアップしようが、1件の配達は1件であることに変わりはありません。
それだったら、少しでも楽にサクサク配達できるのに越したことはないですよね。
収益の責任は自分が持たないといけないのだから、店を選べる権利はしっかり活用しないと(気軽に店を選べるのはUber Eats の良さでもあります)
「お店やお客さんのために」という使命感を自ら掲げて全受け(鳴った店をまったく拒否せず受諾)するのもいいですし、それは個人の自由なのでその人のことを否定するつもりもないですが、極度な自己犠牲はしなくていいと自分は考えます。
かたぴ
Google Mapなどの地図アプリは極力使わない
土地勘が見についてきたならGoogle Mapなどの地図アプリに頼らずとも配達できるようになります。
この状態こそ理想です。
ピックアップ先やドロップ先のピン位置だけを見て「あの道路を走って、○○という交差点で曲がって、次はあそこで曲がろう」といった具合に分かるようになるからですね。
本当に慣れてくると、建物名を見ただけで「あーあそこね」と分かるようになります。
なかなか時間はかかりますが、ぜひとも目指してほしい!
地図アプリを起動しないことですぐに走り出せるのはもちろん、運転により集中できるようにもなりますよ。
かたぴ
まとめ
- 土地勘がないうちは、鳴った店すべてに向かい、とにかく加盟店の特徴を覚えよう
- 慣れてきたら、大通りだけでなく細道や住宅街の道路も活用しよう
- 駐禁リスクが高い店や配達効率を下げる店が鳴ったら徐々に拒否するようにしよう
- 鳴った時点でどの店なのか見分けられるようになるスキルは受けキャンを減らすためにも必須
- 住所不備に遭遇しない限り、地図アプリに頼らずとも配達できるようになるのが理想
以上、色々な場所で配達してきた自分が実際にやっている土地勘を身につけるための手順を解説してきました。
繰り返しになりますが、フードデリバリーの仕事は土地勘がすべてです。
土地勘さえ身につければどこ行ったってやっていけますよ。
競合他社の配達でもそのまま活きるので無駄になりません。
Uber Eats をはじめとしたフードデリバリーの仕事は、従業員ではないですし直属の上司もいないので、自発的に学んで行動する姿勢が問われます。
学ばない配達員は非効率な配達を繰り返してしまい、相対的に損をします。
なぜかというと、学んで行動している配達員から、非効率な配達を押し付けられる世界だから。
配達員が気軽に店を選べるUber Eats は特にその傾向が強いです。
だからこそ学ばないと。
やるからにはもっと上を目指しましょうよ。
土地勘を身につけるためには、自ら街に出て、とにかく配達件数をこなすこと。
部屋にこもってちゃ土地勘は身につきません。
かたぴ